システムトレード(導入編) 資産運用の扉を開く - 自己運用こそが鍵 -
お金から自由になる道を歩こう
どうやったら金融資産を増やすことができるのでしょうか。低金利の今、定期預金にしておいても一向に増えないことは分かっています。それなのに生活費や子供の教育に住宅ローンなど必要になるお金は増えるばかりです。リスクは取りたくないけど何かよい金融商品はないものだろうか…。元本保証で利率のよい商品はないものだろうか…。
みんなそう思って、貯蓄性のある生命保険に加入したり、学資保険に入ったりします。代理店担当者の説明は論理的で、いかにも低リスクで利率も高いかのような説明がなされます。ローリスク・ハイリターンの商品などあり得ないはずなのにです。投資信託も然り、不動産投資も然り、外貨預金も然りです。
詳しくはかんたん金融計算講座にもあります。金利の計算に明るくなれば、この手の話に騙されることは少なくなります。
売り込みの担当者の話だけでなく、自分できちんと調べて検討してみると、これらの商品が実はローリスク・ハイリターンではなく、ハイリスク・ハイリターンかハイリスク・ローリターンであるといったことが多いものです。それに加えて、生命保険には付加保険料が、投信には販売手数料に信託報酬が、外貨預金には交換手数料がしっかりと差し引かれて(控除されて)います。これって、ギャンブルの控除率(テラ銭)と同じ仕組みですよね。
例えば、保険の付加保険料の割合は平均30%です。酷い所では50%という話もあります。仮に30%を控除率とすると生命保険に貯蓄性を期待するのは無理というものでしょう。支払ったお金の30%から50%は保険会社と代理店に消えてしまうのですから、残りの70%から50%で資産運用となります。かなりのマイナススタートですよね。投資信託の場合は売買手数料が1.5%に信託報酬が運用資金の1.5%くらいです。資産運用を始めた時点で3%のマイナススタートということですから、いかに付加保険料が大きいか分かります。
もちろん、生命保険には死亡保障がありますから、死亡時には大きな利益になりますが、不幸の当選のようです。人にはいろいろな価値観がありますから一概には言えませんが、投資効率から考えればとても不利な投資条件ということが分かります。少なくとも投資の観点からすれば、控除率の高い商品に期待するのには無理があります(しかも分が悪い)。商品のどの部分が控除率になるのか(胴元に行くのか)をしっかりと見極めることです。
大多数の人は、何故こういった商品に頼ってしまうのでしょうか。相手が専門家で信頼できるからでしょうか。例えば保険の代理店の担当者は専門家だから大丈夫だろうと…。
ちなみに、みなさんはどれくらいの年数を業務に携わった人を専門家と考えますか。ある会社の保険担当者の平均勤続年数は5年だそうです。この勤続年数では、セールストークと商品説明だけを覚えるのなら十分な年数かも知れませんが、みなさんの生活設計、人生設計を親身になって聞いて妥当なプランを提示できる能力が身に付く勤続年数とは到底思えません。平均6年目にはあなたの保険プランを立案した人と連絡を取ることが出来ないのですよ。
自分で資金を運用する
保険を例に上げることが多いのは、その契約金額の大きさからです。実際に生命保険は住宅に次いで大きな買い物です。生涯契約金額を計算するとその巨額さに驚きます。そんな生命保険の契約には危険が一杯です。ついセールスされるままに、貯蓄性がある生命保険に医療保険(ガン特約に高度先進医療付き)などとテンコ盛りの契約になってしまいそうです。
子供ができると学資保険にも入ったりと、毎月の支払額がどんどん大きくなっていきます。これでは自由に割り振れるお金がなくなって、それこそ身動きが取れなくなってしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか。一つの例ですが、保険に掛けるお金を、貯蓄、生命、医療に3分割するのも方法です。
医療部分は健康保険をベースに足りない部分だけを掛け捨てにします。生命部分も貯蓄性を無視して掛け捨てとします。そして、医療と生命を掛け捨てにした分だけコストが安くなりますから、その部分を貯蓄に回します。不測の事態には貯蓄から捻出することでカバーします。お金に余裕ができてくれば、貯蓄を預金部分と運用部分に分けます。運用部分の一部は安全な定期か国債に、他をリスクはあるけどリターンも高い株式などの商品にして資産形成していきます。
ただし、これはあくまでも一例で、全ての人に推奨できるものではありませんが、知らず知らずに生命保険、医療保険、学資保険…と保険関係の出費は大きくなっているものです。そして、資産運用の知識も経験も何もないまま支出だけを続ける毎月になります。この状態は、お金に対してあまりにも盲目ですよね。
やはり、貯蓄の部分に関しては、自分の頭で考えて資産運用するべきです。自分で資金を運用するノウハウを貯めることこそが、お金から自由になることに繋がります。
システムトレードを使った株式投資はリスクとリターンを考えながら、資金を運用するきっかけに過ぎません。よりリスクの少ない債券投資や株式と債券を組み合わせてのポートフォリオ、ETFの活用、たくさんの資産運用の方法があります。一つ一つ自ら勉強して進んでいくしかありません。
裁量トレードで失敗した人やこれから始める人も、システムトレードであれば「お金から自由になれる」一つのきっかけを与えてくれるかもしれません。
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株式投資は預貯金や定期と異なり、高い利益(リターン)が得られる可能性がある一方、元本保証はありません。つまり、多額の損失(リスク)を被って元本が半分以下になることも十分に考えられます。また、投資する際に利用した証券会社からの情報やメディアの報道、各種投資本からの情報、本ウェブサイトからの情報を利用・解釈して行なった投資が想定していた利益(リターン)を得られない、または損失(リスク)を受けたとしても責任を他人に転換することはできません。あくまで投資は自己責任となります。自分が許容できるリスクを十分に考慮した上での投資をお願いします。