システムトレード(導入編) はじめに - お金の増やし方 -
はじめに
お金に全く関心のない人はいないでしょう。余程の資産家でない限り、生活費や子供の教育資金、車や住宅といった出費が気になるのが普通です。それに、ちょっとした旅行や趣味など、金融資産があれば豊かな生活が楽しめますよね。お金があればできることが多いのが現実です。
では、お金を増やすにはどうしたらいいのでしょうか。一生懸命に仕事をして、無駄な支出を抑えて、貯蓄に励む…。一番最初に行なうことですが、興味深いことに貯蓄の増加と収入の増加には正の相関関係がありません。収入が大きくなってもそれに伴って支出が増えれば状態は何も変わりません。あくまでも支出のコントロールが貯蓄のキーになるのです。
無駄な支出がない状態で収入が増えてくれれば、そのまま余剰資金に変わります。この考え方を底辺において毎月収支を何とか黒字化して、残ったお金を運用していきたいものです。では、大切なお金の運用先はどこがよいのでしょうか。いくつかの金融商品を取り上げてみましょう。
預貯金
支出の抑制が貯蓄の要だからと、虎の子のお金を預貯金に回したとします。しかし、お金自体は一向に増えていく気配がありません。無理もありませんよね。今の預貯金の金利なんてないも同然なのですから。銀行が民間企業に貸し出す金利は高くても預金に付く利子なんてほとんどゼロです。
つまり、お金を預貯金に回しての財産形成なんてあり得ないことになります。精々、日常使う生活費や給与の振込先、電気・ガス、クレジットカード引き落としの決済用として使うだけです。
債権
債権投資はどうでしょうか。県民債、府民債、道民債、都債などの地方債は身近に感じられますし、債権なので償還まで待てば元本保証で安定した利子(クーポン)が得られます。それに個人向け国債なら1万円から、利付国債でも5万円から始められるので手軽です。
基本的に自治体や国がデフォルト(債務不履行)に陥ることはないでしょうから、5年、10年と資金を何もしないで寝かせておくよりはいいのかもしれません。しかし、低金利の現在、財産形成という面ではあまり有利さは感じられません。
外貨預金
利率が低いのが問題なのだから、外貨預金という方法はどうでしょうか。ほとんどゼロ金利の国内銀行よりは高い利率の海外預金にしておけばよさそうです。実際、多くの人が外貨預金に向かいました。しかし、あまり芳しい結果ではないようです。
外貨預金の場合、為替が関係します。円安の時に換金すればよいのですが、円高の時に換金するとせっかくの利回りを食いつぶしてしまいます。また、通貨を交換する際の手数料が意外に馬鹿になりません。キャンペーンや利率の優遇など、いろんな外貨預金の商品がありますが、詳細に検討するとほとんどの商品は銀行が儲かっても個人が儲かることはないようになっています。
宝くじ
こうなったら宝くじを買うというのはどうでしょうか。でも残念なことに、1等に当選する確率は1000万分の1です。500万円の3等で100万分の1。一生買い続けてもかすりもしない人が大多数でしょう。
仮に全ての宝くじを買い占めて、全ての当選を我が物にしても宝くじの購入費のほうが当選金よりも2倍多くなって割が合わないようになっています。販売代金の半分以上が日本宝くじ協会に収まります。サッカーくじも同様で、買えば買うだけ損をする仕組みです。
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株式投資は預貯金や定期と異なり、高い利益(リターン)が得られる可能性がある一方、元本保証はありません。つまり、多額の損失(リスク)を被って元本が半分以下になることも十分に考えられます。また、投資する際に利用した証券会社からの情報やメディアの報道、各種投資本からの情報、本ウェブサイトからの情報を利用・解釈して行なった投資が想定していた利益(リターン)を得られない、または損失(リスク)を受けたとしても責任を他人に転換することはできません。あくまで投資は自己責任となります。自分が許容できるリスクを十分に考慮した上での投資をお願いします。