逆ポーランドってなに
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昔は「読み書き算盤」。今は「読み書き電卓」。
字が読めて、書けて、計算できること。この3つは、時代がどう変わっても大切なものですよね。日本の識字率は世界的に見ても、江戸時代から圧倒的に高かったのですが、同時に算術にも長けた国民だったようです(明治初期には西洋の数学を洋算。対して、日本のそれは和算と呼ばれていました)。
時代は変わって、今、計算といえば電卓(電子卓上計算機)がすぐに思い浮かびます。安価なものから高価なものまで、そして機能も最低限なものから、どう使っていいか迷うほど多機能なものまで、ほんとにピンキリです。
電卓には二種類しかない
意外に思うかもしれませんが、電卓には大きく分けると二種類あります。
”普通の電卓”と”逆ポーランド電卓”です。多分、市場に出回っている電卓のほぼ100%が普通の電卓でしょう。対して、0.…1%が逆ポーランド電卓じゃないでしょうか(体感ですけど)。
逆ポーランド電卓は最初の製造国アメリカで一時期、存在感があったようですが、今では下火です。日本では見かけるどころか知っている人が希です。現在でも逆ポーランド電卓を使っているのは、一部の金融畑と技術畑の人、そして電卓マニアくらいでしょう。
+------------------+ 天秤に掛けたら…
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--------- | 普通の電卓 |
--------- +------------------+
△ ---------/ (ほとんど100%)
日本の場合は、実物の(リアルな)電卓のほとんどが普通の電卓なので、逆ポーランド電卓を持っている人自体が希なのですが、パソコンで動作する電卓ソフトの方はどうなっているのでしょうか。
パソコン上の電卓ソフト
企業にパソコンがこぞって導入された頃には、リアルな電卓の動きをプログラムしたソフトが出回り始めていました。当初は味気ないものが多かったのですが、Windowsの時代になってから、本物のような電卓をグラフィックで画面に表示できるようになりました。
ただ、当時最先端だったパソコンの世界でも、やはり100%近くが普通の電卓の動きを模倣したソフトでした。逆ポーランド電卓のソフトもいくつか出てきましたが、それでもパソコン上での逆ポーランド電卓のシェアは低いものです。
それでは、どうしてそんな逆境にある逆ポーランド電卓を、しかもパソコン上の電卓ソフトで学ぶ必要があるのでしょうか。
その答えは、このウェブサイトの全体にあります。
本ウェブサイトでは逆ポーランド電卓ソフトのrpnを使っていろんなジャンルに挑戦して、逆ポーランドの魅力を紹介しています。基礎コーナーを読み終えたら、是非ウェブサイト全体を見回してみてください。絶対に新しい発見がありますから。
逆ポーランドは日本語と並びが同じ
さて、本題の”逆ポーランドってなに”ですが、正確には”逆ポーランド記法”といいます。英語では「Reverse Polish Notition」になります。リバースは逆。ポーランドは国名です。
逆ポーランドの名前の由来はrpn入門のはじめにで記しましたが、ここでは”逆ポーランド記法”という数式の書き方だと思ってください。
この逆ポーランド記法ですが、おかしなことに普通とは逆に数式を書きます。普通は、1足す2で「1+2」と書きますよね。それが逆ポーランド記法では「1 2 +」と書きます。「1と2を足すといくら?」という日本語の並びと一致していますよね。
1 + 2 1 2 +
もうひとつ例を挙げてみましょう。「1と2を足して、3で割るといくつ?」という日本語は、逆ポーランド記法では「1 2 + 3 ÷」になります。
1 + 2
------------ 1 2 + 3 ÷
3
逆ポーランド記法の計算式は、初めは何だかよく分からないように思えます。しかし、計算に慣れてくると今までの計算の仕方が面倒になって、逆ポーランド電卓でないと計算する気がなくなります。
ウソみたいですけど、ホントの話です。
次は…
ちょっと、いきなりで難しかったでしょうか。でも大丈夫です。次の記事では逆ポーランド電卓のrpnで、”+-×÷”を使った計算をひとつずつ見ていくので、しっかりと理解できるでしょう。