ビジネス計算は十八番!
ファンチャートを作る
タケシ「アスカ先輩~。あと15分しかないですよ」
アスカ「なに半べそかいてんのよ。何を作って欲しいって?」
タケシ「一つはファンチャートです。表計算で作ってたんですけど、結構打ち込む数式が多くって。おまけに、ファンチャートの商品数がカテゴリごとに分かれてて…」
アスカ「ったく。どんな計算してんのよ。カテゴリの数は?」
タケシ「えっと、地域ごとに分かれていて関東地区、東海地区、北陸地区に関西地区の5地区の売上額データです」
アスカ「それで、商品数は5地区ごとに違うのね」
タケシ「はい…」
計算とグラフを分けて作業
アスカ「ふーん。楽勝ね。でも、時間がないからこっちで計算だけやってあげる。計算結果をわたすから、それを表計算ソフトでグラフにするのはできる?」
タケシ「ハイ!」
(おもむろに個人用ノートパソコンを取り出したアスカは社内ネットワークへの接続確認を待ってタケシに話しかけた)
アスカ「じゃ、そっちで地区×商品の形にしてデータだけこっちに渡して」
タケシ「えぇっと、表計算ソフトのピボットを使ってと…。コピーして…。メモ帳にコピーっと…。出来ました!」
アスカ「こっちに送って」
(受信を確認したアスカは素早いタッチメソッドで、データの内容を確認しながら、何か独特の計算をしているようだった)
アスカ「出来たわよ。いつものフォルダに計算結果を送っておいたわ」
タケシ「えぇっと…。あっ!凄い。もう計算できてる。これをコピーして…、商品の項目に名前を振って…。折れ線のグラフにすると…。出来た!出来ましたよ!アスカ先輩!」
アスカ「バカ!大きな声出さない。あんたの仕事でしょ。これ」
タケシ「す、すみません」
Zチャートを作る
アスカ「次はなに?」
タケシ「Zチャートです。今度は地区ごとの売上全体のZチャートと全地区合計のZチャートです」
アスカ「移動期間は?12ヶ月でいいの?」
タケシ「あ、はい。そうです」
アスカ「じゃ、地区×月の形で売上額データを送って」
タケシ「はい。またピボットで操作してっと…。メモ帳にテキストでコピーっと…出来た。送りますっ。アスカ先輩」
(アスカは前以上のキータッチスピードで計算を繰り返してたが、不思議にその周りには静かで落ち着いた時間が流れているようだった)
アスカ「これも完了。またフォルダに計算結果を送っとくわ」
タケシ「おぉっ、速っ!本当に計算できてる。先輩すごっ。これをコピーして、表計算ソフトでグラフ化っと。出来た!Zチャートだ!出来ました!アスカ先輩!」
アスカ「うるさい!何度言えばいいのよ!」
タケシ「ず、ずみません」
計算に使ったのは…
(計算結果が画面に残ったままのパソコンの電源を落としに掛かるアスカに前から気になっていたことをタケシが聞いた)
タケシ「でもアスカ先輩ってどうしてすぐ計算できるんですか?」
アスカ「特別に入手した秘密の計算ツールがあるのよ」
タケシ「えぇ!そうなんですか。表計算ソフトのマクロとかですか?」
アスカ「違うわよ。rpnっていう計算用のソフトよ。要は電卓ね」
タケシ「パソコンにある電卓ってあまり役に立たなかったような…」
アスカ「rpnと他の電卓と一緒にしないでよ。もう教えないわよ」
タケシ「あぁ、す、すみません。教えてください。アスカ先輩」
rpn hacsk! へGO!
アスカ「明日の昼飯代ゲットね。ここを読んで。読み終えたら教えたげる」
タケシ「えぇ~。こんなにですかぁ」
アスカ「この私が直々に教えてあげるのよ!根性なしには教えないから」
タケシ「わ、わかりましたよ…」
(アスカに読んでと言われたウェブサイトにはrpnに関する情報がびっしり書いてあった。今夜はちょっと夜更かしして、このrpn hacks!を読んでみようと思うタケシだった)
タケシ「えっと、それからなんですけど…できれば考察もお願い…」
アスカ「何で私が考察も書くのよ!あんたがやらなきゃ意味ないでしょ!」
タケシ「ふぇ~。やっぱり」
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