xypの動作環境
rpnの動作環境と同様、DOS/Windows95/98,Windows2000/NT/XPです。
xypの特長
xypはデータをx軸とy軸にプロットするソフトウェアです。ファイルにあるデータや、rpnからの出力をxypでグラフ化できます。通常、グラフ表示はDOS画面ですがテキスト文字でグラフ化されるので、ファイルに保存したりエディタ等での再利用が可能です。なお、本ウェブサイトのグラフはxypで作られたものが元になっています。
xypの利用例
1 12 2
3 3
4 4
5 5
上記のデータがファイル"foo.txt"にあるとします。これをxypでグラフ化すると以下のようになります。"y=x"のグラフです。
|
|
|
|
|
|
| * * *
|o * * 5
+------------------>
80×25のDOS画面に無理やり合わせて表示されるために、歪む部分が出てきます。そこで、歪んでいると思う場所を拡大して、xypでもう一度グラフ化してみます。
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|
| *
|
|
| *
|
|
| *
|
|
| *
| x
|o 5
+------------------>
拡大するとグラフは歪んでないことが分かります。グラフを縮小したり小さく描画しようとするとDOS画面の制約から、どうしても歪みは避けられません。
歪みが気になる場合は拡大して表示するしかありません。xypは計算結果をすばやくグラフで確認することに主眼をおいたソフトウェアなので、仕様としてご理解ください。
また、xypでは複数のデータ組を同時にプロットすることができます。例えば、以下のデータがファイル"bar.txt"にあるとします。
2 2 2 4
3 3 3 9
4 4 4 16
5 5 5 25
このファイルをxypで描画してみます。先のデータのグラフは"*"で、今回のグラフは"+"で描画されています。今回のグラフは"y=x^2"になります。
|
|
| +
|
| +
|
| + * * *
|o + * 5
+------------------>
"y=x"のグラフに比べて、"y=x^2"のグラフが急速に値を増加させていくのが分かります。
xypにはいくつかのオプションがあります。XY軸の最小・最大、画面枠サイズ、XY軸刻み幅、データ組数、プロット文字、XY軸刻み数値表示、XY軸最小・最大値表示などです。これらを使ってグラフを拡大・縮小、メモリ刻み等のグラフ修飾を行います。
rpnとの連携
xypはファイルのデータをグラフ表示するだけではなく、他のプログラムからのデータをグラフ化することもできます。例えば、上記のグラフは以下のコマンドで出力しました。"bar.txt"がデータファイルです。
>xyp -x,5 -y,25 -m -k2 -w20,10 <bar.txt
これは、以下のコマンドでも同じ結果になります。typeプログラムからデータを受け取って、xypがグラフ表示します。
>type bar.txt | xyp -x,5 -y,25 -m -k2 -w20,10
プログラムからデータを直接受け取れるということは、rpnからも直接データを受け取れるわけです。そこで、rpnで"y=x"を計算させて、それをxypですぐにグラフ表示させてみましょう。
>rpn @n 1 + #n @n @n @n @n . * -r 5 | xyp -x,5 -y,25 -m -k2 -w20,10
これも同じグラフが得られます。毎回、データをファイルに落とし込まなくても、rpnで計算後にxypにデータを渡せば、すぐにグラフ化できるのです。細かいxypのオプションを無視すれば、以下のコマンドでOKです。
>rpn @n 1 + #n @n @n @n @n . * -r 5 | xyp -x,5 -y,25
x,y軸にデータをプロットするソフトウェアは他にも存在します。三次元でプロットするもの、グラフィカルなものなどをお望みの場合は、そちらを利用するのもよいでしょう。xypはrpnの出力を簡単にDOS画面で確認できるようにした小回り重視のソフトウェアです。購入にあたっては、本ウェブサイトで利用されている様子をご覧になって、xypの動作や仕様を理解した上でお願いいたします。
npdの動作環境
rpnの動作環境と同様、DOS/Windows95/98,Windows2000/NT/XPです。
npdの特長
npdはテキスト文字をブロック単位で修正できるブロックエディタです。編集対象のテキストは標準入力で、出力が標準出力であることも特長です。なお、本ウェブサイトのグラフはnpdで修飾したものです。
エディットできるサイズは80文字×200行なので、小さなファイルが対象です。
npdの利用例
^y 25 +|
|
| +
|
| +
|
| + * * *
|o + * 5
+------------------>
上記のグラフが保存されているファイルを、npdで以下のように編集できます。
|
| y=x^2のグラフ
| + <------- 放射線状に伸びている
| のが2次曲線です
| +
| y=xのグラフ
| + * * * <--- 直線なのが1次直線です
|o + * 5
+------------------>
この例では単純に数式の説明を入れましたが、npdではテキストの枠や矢印を引いたり、ブロック単位でのコピー&ペーストができます。文字入力時の上書き・挿入モード、透過ブロックコピー、ブロック内の塗りつぶし等の機能があります。パソコン通信時代に地図をテキスト文字で書いたりしましたが、そのような用途にも使えます。
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npdではマウスを使いません。カーソルキーだけで操作します。また、エスケープシーケンスが必要なのでサポートを参照して設定ください。また、現在の版数のnpdは"%"(半角のパーセント記号)をうまく扱えていません。"%"(全角のパーセント記号)を利用ください。
rpnとの連携
npdはファイルをエディットするだけではなく、他のプログラムからのデータをエディットすることもできます。例えば、上記の編集したグラフは以下のコマンドで出力しました。"graph.txt"が生のグラフが入ったファイルです。
>npd <graph.txt
npdのエディット画面が開くので、修正を行って終了します。結果はDOS画面に流れて表示されます。修正結果をファイルに保存したいときは以下のようにコマンドを打ちます。
>npd <graph.txt >output.txt
これで、graph.txtには修正前、output.txtには修正後のテキストが入っています。これらは、以下のコマンドでも同じ結果になります。xypプログラムからデータを受け取って、npdでグラフに文字を修飾します。
>xyp -x,5 -y,25 -m -k2 -w20,10 <bar.txt | npd
修正をファイルに残したいなら以下のコマンドです。
>xyp -x,5 -y,25 -m -k2 -w20,10 <bar.txt | npd >output.txt
このように、rpnやxypからの出力をnpdで受け止めてすぐに編集することができます。もちろん、以下のようにファイルを直接編集することもできます。
>npd graph.txt
テキストファイルをエディットするソフトウェアは他にも存在します。大規模なファイルをエディットできるもの、マクロを内包するもの等の高度なエディタをお望みの場合は、そちらを利用するのもよいでしょう。npdはrpnやxypからの出力に簡単にテキスト文字をレタッチする感覚を目指したソフトウェアです。購入にあたっては、本ウェブサイトで利用されている様子をご覧になって、npdの動作や仕様を理解した上でお願いいたします。
rpnとxypとnpdの連携
rpn、xyp、npdはすべて標準入出力を意識して作られています。したがって、rpnで計算させて、xypでグラフを描いて、npdで追加・修正するなら以下の順にパイプでつなげばいいことになります。
- rpn | xyp | npd
具体的には次のようになります。
>rpn @n 1 + #n @t .1 + #t @n @t s -r 62 | xyp -x,62 -w50,13 -m | npd
| ** ^ **
| ** | **
| * | ** y = sin(t)のグラフ
|** | 振幅 *
* | ** π 2π
+----------|-------------**----------------------* t
|o | * **x
| | ** **
| | ** **
| | *** ***
|-1 v 周期 *********
|<----------------------------------------------->