ファイルコピーとリネーム
Windowsでファイルをコピーする時、ファイルのアイコンを右クリックして、メニューからコピーを選択。その後、コピーしたい場所(デスクトップかフォルダ)で、右クリックしてメニューの貼り付けを行ないます(Ctrlキーを押しながらファイルをドラッグしても可)。Windowsではマウスでできるコピー作業も、DOSの場合はファイルをコピーするためのコマンドを投入しなければなりません。
では、DOSを起動して、\foobarディレクトリに移動してください。
DOSを使ってファイルをコピーしてみよう
DOSでファイルをコピーするコマンドは「copy」です。「copy a b」とするとaのファイルをbにコピーします。bが存在しなければ、新しくbが作られてaと同じ内容になります。bが存在しているとbの内容がaの内容に上書きされます。
このcopyコマンドは、コピーする方向に気をつけてください。間違えると意図したコピーとは、逆の結果になってしまいます。向かって左から右と覚えておきましょう。
それでは、前回のtest.txtをtest2.txtにコピーしてみましょう。
1 個のファイルをコピーしました.
「ファイルをコピーしました.」メッセージが出力されて、C:\foobar>プロンプトが表示されます。これで、新しくtest2.txtが作られています。dirコマンドで確認してみます。
(略)
. <DIR> 04-04-05 12:13 .
.. <DIR> 04-04-05 12:13 ..
TEST TXT 120 04-04-05 14:07 test.txt
TEST2 TXT 120 04-04-05 14:07 test2.txt
2 個 240 バイトのファイルがあります.
2 ディレクトリ 4,587.84 メガバイトの空きがあります.
typeコマンドでtest.txtとtest2.txtの中身を確認してみてください。同じはずです。
ディレクトリからサブディレクトリにファイルをコピーしてみよう
さて、今はfoobarディレクトリに移動していますが、このディレクトリの中に新しいサブディレクトリを作ることができます。そこで、次にサブディレクトリとの間でファイルをコピーしてみましょう。
カレント(現在)ディレクトリより、1つ下のディレクトリをサブディレクトリ、または子ディレクトリといいます。対して、1つ上のディレクトリは親ディレクトリといいます。ただし、この区別はあくまで相対的なもので、cdコマンドでサブ(子)ディレクトリに移動した段階で、前にいたディレクトリは親ディレクトリと呼ばれることになります。
まず、新しいディレクトリを作成します。
新しいディレクトリが作られたはずです。dirコマンドで確認しましょう。
(略)
. <DIR> 04-04-05 12:13 .
.. <DIR> 04-04-05 12:13 ..
TEST TXT 120 04-04-05 14:07 test.txt
TEST2 TXT 120 04-04-05 14:07 test2.txt
NEWDIR <DIR> 04-04-05 14:10 newdir
2 個 240 バイトのファイルがあります.
3 ディレクトリ 4,587.84 メガバイトの空きがあります.
それでは、newdirディレクトリにtest.txtをコピーしてみましょう。
1 個のファイルをコピーしました.
newdirディレクトリに移動して、ファイルの確認をします。
C:\foobar\newdir>dir
(略)
. <DIR> 04-04-05 14:10 .
.. <DIR> 04-04-05 14:10 ..
TEST TXT 120 04-04-05 14:12 test.txt
1 個 120 バイトのファイルがあります.
2 ディレクトリ 4,588.58 メガバイトの空きがあります.
きちんとコピーされていますね。
上書きを避けるためにファイルの名前を変更
次にこのtest.txtを親ディレクトリにコピーしたいのですが、親ディレクトリには既にtest.txtファイルがあるので、そのままコピーしてしまうと上書きになってしまいます。そこで、ファイル名を先に変更(リネーム)しておくことにします。
DOSでファイル名を変更するには「ren」コマンドを使います。「ren a b」とすると、aのファイル名をbに変更することを意味します。これも方向は向かって左から右です。
それではtest.txtをtest3.txtにリネームしてみましょう。
C:\foobar\newdir>プロンプトが表示されるだけで、画面に変化はありません。しかし、ファイル名が変わっているはずです。dirコマンドで確かめましょう。
(略)
. <DIR> 04-04-05 14:10 .
.. <DIR> 04-04-05 14:10 ..
TEST3 TXT 120 04-04-05 14:12 test3.txt
1 個 120 バイトのファイルがあります.
2 ディレクトリ 4,588.58 メガバイトの空きがあります.
きちんと改名されていますね。
サブディレクトリから親ディレクトリにファイルをコピーしてみよう
次にこのtest3.txtを親ディレクトリにコピーしてみます。親ディレクトリにコピーするには「..」を使います。
1 個のファイルをコピーしました.
親ディレクトリに移って、dirコマンドで確認してみましょう。
C:\foobar>dir
(略)
. <DIR> 04-04-05 12:13 .
.. <DIR> 04-04-05 12:13 ..
TEST TXT 120 04-04-05 14:07 test.txt
TEST2 TXT 120 04-04-05 14:07 test2.txt
NEWDIR <DIR> 04-04-05 14:10 newdir
TEST3 TXT 120 04-04-05 14:12 test3.txt
3 個 360 バイトのファイルがあります.
3 ディレクトリ 4,588.56 メガバイトの空きがあります.
これでtest3.txtファイルはc:\foobarディレクトリとc:\foobar\newdirディレクトリの2箇所に存在します。混乱してきた人は、面倒でもWindowsでfoobarフォルダとnewdirフォルダを開いて、ファイルを確認してみてください。位置関係が分かると思います。
親ディレクトリやサブ(子)ディレクトリへのコピーや移動など、ファイルの位置関係やコマンドも込み入ってきていますが、このあたりもdos理解の急所です。ここが分かれば山登りで8合目に到達したようなものです。頂上までもう少しです。頑張ってくださいね。