ファイル名と拡張子
DOSを使う時に気をつけるのがファイル名の命名規則です。Windowsでは漢字交じりの英字や数字、とても長い名前が使えますが、DOSでは基本的なルールがあります。
ファイル名=本体.拡張子
次のようにDOSのファイル名は、本体の文字とピリオド(半角)と拡張子で構成されています。
test.txt テキストファイル
prog.exe 実行ファイル
file.doc Wordドキュメント
file.xls Excelシート
※例えば、testが本体、txtが拡張子ですね。
Windowsは拡張子がないから分かりやすくて便利だと思われるでしょうが、実は見えなくなっているだけでちゃんと存在しているんです。拡張子を表示するようにWindowsの設定を変えると拡張子付きのファイル名が出てきます。
Windowsのファイル拡張子の表示方法は、例のごとくWindowsバージョンによって異なります。インターネットで「Windows ファイル拡張子 表示」で検索するといいでしょう。設定方法は簡単なので、この際に実施しておきましょう。
拡張子あれこれ
さて、このファイル名ですが、ファイル名の本体は漢字を含め、ユーザが自由に決めることができます。それに対して、拡張子はルールに従ってつけることが多くなります。逆にいえば、拡張子を見ると、そのファイルを使うアプリケーションが大体分かるようになっています。
docだとワード、xlsだとエクセルというようにです。拡張子はたくさん種類があるのですが、使う頻度の高い拡張子だけでも覚えておくとよいでしょう。
txt テキストファイル jpg JPEGファイル
doc Wordファイル mp3 MP3ファイル
xls Excelファイル exe 実行ファイル
lzh 圧縮ファイル ico アイコンファイル
pdf PDFファイル dll ダイナミックリンクファイル
8.3形式のファイル名は基本
ところで、ファイル名本体は自由に決めていいといいましたが、実は本体が英数字8文字、拡張子3文字が基本中の基本です。この形式を8.3形式といいますが、DOSとWindowsの両方でファイル名が正確に一致して表示されます。
ファイル名本体に漢字を使うと1漢字あたり英字2文字分なので漢字4文字と拡張子です。
それでは、ファイル名が8文字を超えるとどうなるのでしょうか。ちょっと洒落たファイル名を付けるとすぐにでも超えてしまいそうですよね。なんと、ファイル名本体が8文字を越えるとWindowsはそのまま表示されますが、DOSでは勝手に名前が8文字に合わせて縮小・改変されてしまいます。
従って、DOSでもWindowsでもファイル名を同じ表示にしたい場合は、8.3形式を守るとよいでしょう。以下に例を示しますね。
電気に関する知識.pdf ⇒ 電気に~1.PDF (勝手に改変される)
電気知識.pdf ⇒ 電気知識.PDF (8.3形式なのでOK)
ちなみにDOSでは、英字半角の大文字と小文字の区別がありません。つまり、上記のpdfがPDFになっていても同じファイルとして扱われます。test.txtもTest.TXTも同じってことです。もちろん、全角の英字になると話は別で大文字と小文字は区別されます。
【今回のDOSコマンド】
なし