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放射能からのサバイバル(後編) part3

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放射性物質の拡散は止まらない

 チェルノブイリ原発は1回の爆発で原子炉1機が吹き飛ぶような大惨事(レベル7)でした。一方の福島第一原発もレベル7の大惨事で、1号機から4号機が連続で爆発し、1,2,3号機でメルトダウンが発生。格納容器外に核燃料が溶け出すメルトアウトの可能性も指摘されています。

福島第一原発から放出されたセシウム137は広島原爆168.5個分(放出割合がセシウム137と1:1のセシウム134もあるためセシウム合算では原爆337個分に相当)、ストロンチウム90が2.4個分に相当することが爆発から5ヶ月経って報じられました。また、プルトニウム239の量は76兆ベクレル(β崩壊前のネプツニウム239含む)にも達します。楽観できる量でないことは明らかです。
チェルノブイリで放出された放射性物質は広島原爆の90発分(IAEAは400発分と推定)。福島は上記核種だけで300発以上。半分は太平洋方向に流れたとしてもチェルノブイリ級であることが分かります。ただ、原発事故の経過によって見解は異なるようです。福島の場合、海洋への流出分を除けば大気中に放出された放射性物質の量はチェルノブイリの1/7とも言われています。
EUの調査ではセシウムの大気中放出量はチェルノブイリ事故の3倍。またオーストリア気象庁はキセノンはチェルノブイリの2.5倍と発表。放出量推定は機関によって大きな違いがあります。
偏西風に乗って放射性物質が直接飛来するアメリカでは、カリフォルニア州の調査において福島原発事故で放出されたセシウムの量はチェルノブイリ原発事故の約1.8倍と推計しています。

今後、長期間にわたって放射性物質が漏れ続けるような事態は人類史上初です。簡単に収束できるような状態になく、最悪の場合はチェルノブイリを越える健康被害を及ぼす可能性もあります。

大気中への放射性物質放出は、チェルノブイリ原発事故の520万テラベクレルに対し、福島第一原発事故は90万テラベクレルであると東京電力が発表。海洋へは7100テラベクレルとのこと。
2012年6月時点で1~3号機が放射性セシウムを1000万Bq/h放出しています(東電発表)。最も多く放出しているのは2号機で800万Bq/h。福島原発全体で1日で2億4千万Bq、1ヶ月で72億Bqです。※2014年2月現在でも変化はありません(放射性ヨウ素も含まれており今後も続く可能性あり)。
一方、海洋への放射性物質の放出が1日で220億Bqであることを東京電力が会見で認めています。内訳はストロンチウム90が50億Bq、セシウム137が20億Bq、トリチウムが150億Bqです。

気流や海流に乗って放射性物質は拡散します。加えて、高度な流通機構を持つ日本では人の手を介して食物や物資が移動し、拡散する可能性も見過ごせません。地産地消が多かったチェルノブイリとは大きく異なります。

アーニー・ガンダーセン博士は車のエアフィルターに付着したホットパーティクル(プルトニウムを含む高放射性粒子)から推定して、東京の人は4月に一日当たり10個のホットパーティクル(プルトニウム微粒子)を吸い込んだとしています(プルトニウム239の比放射能は23億Bq/g)。 ※福島県では300~400個。α線はβ線よりも生物学的に20倍の破壊力で憂慮される事態です。
同博士は渋谷区の日比谷公園の土壌から1481Bq/kgのコバルト60、11248Bq/kgのセシウムを検出しています。また、鎌倉の土壌ではコバルト60に加え、ウラン235の存在が確認されています。

原発事故当時に原子力の専門家が「止める・冷やす・閉じ込める」と連呼していたことがあっさりと忘れ去られたようです。世界のどこを見渡しても放射性物質はまとめて管理するのが常識なのですが、真逆の方向に向かっている事象が多く見られます。科学とは、専門家とは何なのでしょうか。

「プルトニウムは重くて飛ばない。飲んでも大丈夫」「魚は放射能を生物濃縮しない」「水は煮沸すればセシウムが抜ける」「100mSv/h以内なら外で遊んでも大丈夫」「笑っている人には放射能は来ない」すべて、事故当初に専門家(原子力、放射線医学など)が語った言葉です。

汚染された物の移動、汚染食品の流通、そして汚泥処理や瓦礫の焼却処分(焼却灰から7万Bq/kg検出など)…。放射性物質を含む瓦礫等を燃やして大気に再放出することは不可逆の道へと突き進みます。環境に散らばった放射性物質を再び回収する方法はもうありません。

中古車から110μSv/hが計測された事例では、洗車しても30μSv/h以上で輸出できず、国内オークションにて落札されています。また福島県川内村に青空駐車(事故後4ヶ月)してあった車両を洗車後に北海道で利用していたところ、不幸にも同乗の子供に健康障害(放射線影響の可能性を示唆する診断)が発生。当該車両は個人向け放射線測定器で計測して高い部分で0.62μSv/h(γ線のみ)でしたが、ベクレル測定(土埃数g)では130万Bq/kgもの放射性物質が検出されました。
東電社員が民間業者に修理依頼した自動車で279μSv/hを計測。管理体制の杜撰さが窺えます。
当初、焼却灰の埋め立て基準は100Bq/kg以下でしたが、事故3ヶ月後には8000Bq/kg以下(暫定)になりました。そして、半年後には済し崩し的に10万Bq/kg以下へと再度引き上げられています。もはやチェルノブイリの第1区分(強制避難地域)の汚染度を遥かに超えています。
瓦礫の広域処理も問題です。焼却施設に設置されたバグフィルターの効果は不確かで(安全論の根拠である論文も気化した放射性物質は対象外)、バグフィルターのメーカですら否定的です。※政府は99.99%の捕捉率としていますが、試験焼却のデータ分析では60%程度(セシウム137)。
焼却炉から出る微粒子サイズはPM2.5、人の髪で約PM100。PM2.5は皮膚からも体内に入ります。
静岡県島田市で瓦礫(10トン)の試験焼却後、隣の市で松葉を測定したところ、放射性セシウムは14.1Bq/kgから18.3Bq/kgに4Bq増加(焼却施設付近)。市内小学校の雨樋下で1970Bq/kg測定。
北九州市の瓦礫試験焼却では、搬入したトラックの付近で0.06μSv/hから0.6μSv/hに空間線量が増えています(γ線のみ検知する測定器(Mr.Gamma))。トラック通過後は0.08μSv/hに急減。
女川の瓦礫を焼却した(240トン/12日)東京都練馬区の清掃工場近くでは1.93μSv/h(PM-1703M)を計測。焼却後2ヶ月後の測定なので、焼却との直接の因果関係は不明。焼却や風向きが関係している可能性も(再測定では0.5μSv/h)。移動するホットスポットだと対策は不可能です。
環境省は3000Bq/kg以下の廃棄物ならアスファルトや砂利、コンクリートで30cm被せることを条件に建設資材(道路や鉄道の線路、防潮堤等)として再利用可能としました。値の妥当性もさることながら資材劣化などによる放射能漏れも懸念されます。
汚泥はセメントの原料にもなっています。国土交通省は1000Bq/kg(クリアランスレベルの10倍)のセメントを使用して製造されたコンクリートの居住空間における被曝線量は0.36mSv/年(0.04μSv/h)と評価しています。これは平常時に原子力施設が公衆に与える被曝限度である1mSv/年を下回るものであり、健康への影響が起こることは考えがたいとしていますが…。
下水処理場の汚泥はセメントの原料以外にも肥料として、再利用(リサイクル)されています。
福島県鮫川村で8000ベクレル超の廃棄物焼却施設が本格稼動しました。バグフィルターにより放射性物質は放出されないとしていますが、これまでの経緯を考えると疑念は拭えません。
2013年9月、滋賀県の琵琶湖畔(鴨川まで数百メートル)に放射性物質で汚染された木材チップ2300トンが放置されていることが発覚。県の検査では8000Bq/kg以下とのことですが、NPO法人の計測では12000Bq/kg(指定廃棄物の基準値超)。関西の水源地ですら、このような状況です。
2013年11月の1ヶ月で福島第一原発敷地内にある環境管理棟において430Bq/㎡の降下量を記録しています(放射性セシウムのみ)。k㎡に換算すると4億3千万Bq/k㎡です。降り積もれば3ヶ月弱で放射線管理区域に達します(実際は流出・再浮遊・沈降等でそのまま単純累積はしない)。
原発事故から3年が経過しても未だに東北、関東圏から放射性ヨウ素が時折、検出されます。メルトダウン、メルトアウトした原子炉内外にある核燃料が再臨界している可能性もあります。

困難に直面する廃炉作業

 損傷した原子炉を廃炉にする作業には困難が待ち受けています。放射性物質が舞い、放射線が飛び交う現場では長時間留まって作業することもできず、高線量の空間では損傷の状態を把握することも不可能です。場所によってはあまりの放射線に機械すら動作できません。

メルトダウンで済んだスリーマイル原発(1979年)やチェルノブイリ原発(1986年)と異なり、福島第一原発(2011年)では1号機から3号機までメルトアウトしている可能性が大です。溶け落ちて地下に沈み込んだ核燃料を回収する技術は現時点では存在せず、地下水の汚染や海への流出は避けられない状況となっています。

4号機の燃料プールには180万テラベクレルの放射性物質が存在しており、セシウムのみでチェルノブイリの約8倍。地震等による電源喪失、水漏れ、倒壊があれば危機的な状況に陥ります。
福島第一の燃料棒は11421本(396,615,566,1535,994,940,6375)。※1~6号機、共用プール順。セシウム137の総量は最低でもチェルノブイリ事故の85倍であり、正に破滅的な量と言えます。
2013年8月の真夏、福島原発作業員の熱中症対策として導入されていたミスト発生装置からの水が放射性物質に汚染されていました。ミストを浴びた作業員から19Bq/c㎡の汚染を確認し、手洗い水等の使用を禁止しました(免震重要棟など)。※水源は原発から10km離れたダム。
東電は瓦礫撤去作業において、粉塵飛散防止剤(10倍希釈で毎日使用が前提)を100倍に希釈し、散布回数も大幅に減らすよう指示。100倍希釈では水と変わらず、飛散防止効果はありません。
核燃料取り出しまで水による冷却作業が続きます。放射性物質を除去後、循環する装置が機能不全のため、冷却水は汚染水となり毎日約400トン増加しています(汚染水の表面線量2sv/h)。
汚染水を貯めるタンク(溶接ではなくボルト接合)の耐用年数は約5年。2013年にタンクから漏れた汚染水の放射線量は100mSv/h以上です。地下貯水槽も地下水の影響から40cmの隆起を確認。※漏れ出た汚染水は300トン、ストロンチウム等を含む8000万Bq/kgであることが判明。放射性物質の総量は24兆ベクレル(広島原爆で放出された量に匹敵)で、事故レベル3に相当します。
新たに汚染水タンクの底部4箇所で最大2.2Sv/hを測定。近づくことも困難な高線量です。同型のタンクは350個もあり早急な点検が必要ですが、接合部のボルトは内部から締める構造でパッキンの劣化も心配です。接合部を溶接しない簡易タンクを汚染水に使い続けたのは問題です。
タンクの配管から漏れ出た水滴は3億Bq/kg。タンク内汚染水の濃度と考えてもいいでしょう。
2013年9月10日、タンク近くの地下水からストロンチウム等のβ線核種を3200Bq/kg、トリチウムを4200Bq/kg検出。その後、トリチウムは2.9万、6.4万、9.7万、15万と増加。10月18日には79万Bq/kgです。汚染原因はタンク漏れだけとは限りません(上昇傾向から判断して)。
タンクから汚染水が噴き出し、防護服を着て水飛沫を浴びながら作業してる光景を見たとか、汚染された地下水が護岸から流れ込んでいるのが目視できるとの話が作業員から聞かれます。
2013年9月に1,2号機で作業中の大型クレーンが中央部から折れて倒れました。倒れる方向が建屋でなかったのが幸いでしたが、放射線と潮風で施設全体の老朽化が進んでいます。また、1,2号機の間に立つ120mの排気塔にも赤錆が付いて腐食が始まっています(既に8ヵ所の亀裂)。亀裂の周辺は10Sv/hで近づくこともできず修復も困難。排気塔が倒壊すると万事休すとなります。
2011年3月以前に損傷して取り出せない燃料棒の存在が発覚する中、2013年11月18日に4号機の燃料プールから燃料棒の取り出し作業が始まりました。一方、メルトダウンした1号機から3号機の燃料取り出しは見通しすらありません。廃炉までには最短で40年とも言われています。
1号機、2号機の海側にある井戸水からはストロンチウム等のβ線核種を40万Bq/kg検出(1,2号機の間の観測孔からは74万Bq/kg)。汚染水からはβ線核種70万Bq/kg、トリチウム29万Bqの計、99万Bq/kgが検出されています。11月末には護岸から40mの地点にある観測井戸からβ線核種を100万Bq/kg超過で検出。なお、汚染水の汲み上げはタンクが満杯のため、同月末で中断状態です。
2013年12月に汚染水タンクの堰の一部が破損。汚染された雨水が225トン漏れ出して、土壌に染み込んだとのことです。突貫で作った設備の老朽化が徐々に始まっています。
2013年12月28日、汚染水が漏洩したタンク付近で採取した水に含まれるトリチウムは2万Bq/kgでした。その3日後には45万Bq/kgに急上昇。また、2014年1月20日には海側観測用井戸からβ線核種を310万Bq/kgを検出して、最高記録を更新中。地下で何か起きている可能性があります。
※汚染が止まらない地下水について、原子力規制委員会が「1号機の地下に溜まった高濃度汚染水が地下水を汚染している可能性がある」と指摘。汚染水対策がより難しくなっています。
2014年1月で汚染水の量は累積で50万トンを超えました。3年弱で50万トンなので廃炉に40年と仮定すると減量等の抜本的解決がない場合、700万トン弱の汚染水が発生することになります。また、東電は15日、汚染水タンクに含まれるトリチウムが現時点で800兆ベクレルあることを発表(広島原爆の40倍)。ストロンチウムなど他核種を含めると膨大な値になります。
2014年1月に3号機建屋内部(1階主蒸気隔離弁室近傍)に出所不明な汚染水が流れている(床一面)ことが確認されました。水温は20℃、空間線量は30mSv/h、β線核種は2400万Bq/kgあります。
2014年1月末、東京電力によるロボット等の調査で1号機の冷却水の約8割が格納容器から漏れ出ていることが判明しました。毎時4.4トンの注水中、3.4トンが汚染水として環境に漏れています。汚染水の推計値は2.37Sv/hと見積もられており、付近での人間の作業はもはや絶望的に不可能です。また、2号機を覆う外殻にも破損箇所が見つかり、そこからも高濃度の汚染水が漏れ出していることが点検で分かりました。破損箇所は原子炉下部で直径3cmとのことです。
2014年2月現在、汚染水から放射性物質を除去する目的で導入されたアレバ製や東芝製の多核種除去設備(ALPS)は試運転と停止を繰り返すトラブル続きで殆ど機能していません。1日400トン発生する冷却水(汚染水)をタンクの増設で凌ぎ、汚染水問題を先送りしているのが現状です。
2014年2月6日、福島第一原発護岸の観測井戸で昨年7月に採取した水を再計測したところ、放射性ストロンチウムを500万Bq/kg検出したと東京電力が発表。去年の計測が誤りであったことを認めました(ストロンチウム90と全β線核種の比率が何故か逆転していた))。結果的にβ線を出す放射性物質は全体で1000万Bq/kgにもなる模様。計測の不正確さが露呈した形ですが、昨年10月以前の他の観測井戸も1/10の濃度に低く発表していた可能性を東電は述べています。
2014年2月13日、建屋東側の護岸にある観測井戸(海から60m、深さ15m)で放射性セシウムが13万Bq/kg検出されました(護岸のセシウム濃度は昨年7月の33000Bq/kgがこれまでの最高値)。
2014年2月19日、汚染水タンクから100トンの超高濃度の汚染水が漏れ出しました。β線を出す放射性物質を2億3000千万Bq/kg検出(セシウム137は9300Bq/kg)、現場も50mSv/hと高線量です。弁の故障で汚染水を入れ過ぎたのが原因ですが、閉じているはずの直列で3つある残り2つの弁も開いていたり、水位計の警報を故障と判断したり、管理が行き届いていない様子が窺えます(その後の調査で、弁の誤った開閉による人為的ミスが汚染水漏れの原因と疑われています)。
追記:東電は2013年8月にタンクから漏れ出た300トンの汚染水を8000万Bq/kgと発表も、翌年初めに濃度過小評価の可能性を示唆。最終的には2億8000万Bq/kgであったことを公表しました。同様にタンク内の汚染水も当初3億2000万Bq/kgでしたが、4億1000万Bq/kgに修正しています。

世界は変わってしまった…

 芝生に寝転んで星空を眺めることができた世界はもうありません。世界が変わってしまった今、たゆみなく放射能関連の情報(特に食べ物や飲み物)に耳を傾けることは、生き残るために必要不可欠な条件となったようです。

人工放射性物質の生物濃縮の連鎖は簡単には止まりません。セシウム137の環境的半減期は180年から320年で、食物連鎖の頂点に向かって濃縮されていきます。チェルノブイリから2000kmも離れたドイツの測定(2004年)でキノコが1000Bq/kg、イノシシで7000Bq/kgの汚染状態です。事故から18年経過しても危険度は減っていないことが、この事例から分かります。
福島第一原発事故から半年後、福島県二本松市で捕獲されたイノシシの肉はセシウム合算で1万4600Bq/kg。一年後、川内村のミミズは2万Bq/kg、飯舘村のヤマメは1万8700Bq/kgです。鳥は減少し脳の縮小と雄の生殖能力の低下が確認されています(チェルノブイリ共通種)。その他、DNA突然変異率の上昇、昆虫の寿命が極端に短くなるなど、チェルノブイリで起こった事柄を着実になぞっています。未来のために過去の教訓を生かし、謙虚に学ぶ姿勢が必要なのですが…。
南カロリナ大学のムソー教授によれば福島の鳥の減少率はチェルノブイリの2倍とのことです。
そして、原発事故から1年半経過後、いわき市のイノシシから3万3000Bq/kgの放射性セシウム、2年経過して南相馬市のイノシシから6万1000Bq/kgの放射性セシウム検出が検出されています。
放射性物質による汚染は福島県だけではなく、2013年5月宮城県の気仙沼市で採取した野生のタラの芽は220Bq/kg、東京都の江戸川で獲れたウナギが147.5Bq/kg、栃木県産のワラビで300Bq/kg、同年2月千葉県銚子市の沖合10kmのスズキが130Bq/kgです。出荷停止となっている野菜・魚肉は他にも多数あり、日本全国程度の差こそあれ、生物・環境濃縮は現在も進行中です。
2014年1月3日発表の人口統計によれば、2013年の死亡率の伸びは太平洋戦争を上回りました。日本は少子高齢化社会なので一概に放射能が原因とは言えませんが、看過できない数字です。
2014年1月23日に日本農業新聞は「2012年度は2090頭の牛が白血病となり、統計を取り始めた1998年に比べ20倍以上に増えた」と報じています。人間と牛に違いがあるとは思えません。

警告放射線被曝に安全な閾値はないとするのが現在の常識(LNT説)です。0.1μSv/hでも外部被曝を少なく、1Bq/kgでも内部被曝を少なくする以外にありません。

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放射能からのサバイバル…まとめ

 本記事の数式に関する部分をまとめてあります。μSv/hから年間被曝量への簡易変換、土壌のベクレルから空間線量への変換、内部被曝の簡易計算などがあります。

また、健康に直接影響はないであろうと推測できる放射性物質の摂取量と蓄積量の目安を示してあります。当然ですが、提示する数値が安全とは限りません。放射能の世界で生きるための単なる目安に過ぎず、低線量被曝による晩発性障害への懸念は拭い切れません。

まとめはこちら…付箋放射能からのサバイバル(総括)LinkIcon

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警告福島第一原発事故に関する覚書的な記事(2011年3月からの約3年間)です。過去に発生した放射能事故や事象との比較・検討も試みていますが、文章や数式の利用により健康的、その他損害を受けたとしても保証できません。また、記事内容が全て正しいという確証もありません。あくまでも解釈は自己責任でお願い致します。

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